K・リテラシー

ジャーナリストKANAME EIGHTの8つの視点から持論を展開。

マルクス主義と現在の専制主義国家ロシアと中国について語ってみる。

プーチン習近平

 

何気に思ったことは傍若無人な振る舞いで全世界に迷惑をかけている国は

中国とロシア、そして北朝鮮だが、この三者に共通していることがどれも

マルクス主義思想」がベースにある。

ロシアはソビエト連邦解体から共産主義国ではなくなり、中国は社会主義市場経済が主となっている為、毛沢東スターリンが在命だった当時と比較すると、単なる「専制主義国家」に成り果てている現状だが、そもそもスターリン時代から共産主義がまともに機能していたかどうかはさておき、理想に描いていた昔と現在は大きく乖離していることを見ると、そもそも共産主義画餅でしかないことを自らが証明しているのではないだろうか。

ソ連マルクス主義は純粋にシステムとしての共産主義を試行錯誤していた感があるが

毛沢東マルクス主義中華思想をより強固にする為にマルクス主義を利用していたのではないかと思った。

真面目に共産主義に取り組んでみたが、当然、無理があることがわかりマルクス主義の過激な革命思想を捨て、当時の帝国主義国であった米国との融和路線をソ連が選択したことで毛沢東時代の中国は「修正主義」と批判を繰り広げ、中ソ対立に至った過去がある。

1989年の鄧小平とゴルバチョフ時代に1950年代から続く中ソ対立の正常化が為されたが、中央集権を特徴とする「計画経済」では無理があることで「市場経済」と導入したこと、共産主義ではソ連は成り立たないと考えたリアリストのゴルバチョフの柔軟な思考により正常化に至ったことが考えられるが、当時毛沢東が批判した修正主義と思われる二重経済等の現実的な妥協案を取り入れたことで現在の中国があるのは皮肉な話であるとは思った。

中国は目覚ましい経済成長を遂げ、大国の仲間入りを果たしたわけだが

修正主義の修正を繰り返して現在に至った中国大陸には毛沢東時代の系譜は全く

残されていないのかが気になるところである。

現在の習近平による帝国的拡大は中華思想がベースに存在するにせよ

毛沢東時代の「純度」と比較するならば、毛沢東が世界の中華思想化をマルクス主義

利用して行っていた前提(仮説)で考えれば、随分と程度が低く感じるのは何故だろうか。

蔵書が数千冊あり学びを絶やさなかった毛沢東の私生活と習近平の現在の生活スタイルでは打ち出されるものが大きく異なるのは言うまでもないような気はする。

#マルクス主義 #習近平 #ロシア #ウクライナ侵攻 #共産主義