K・リテラシー

ジャーナリストKANAME EIGHTの8つの視点から持論を展開。

マーケティングの出来ないコンサルタントと素人インフルエンサーの話。

マーケティングの出来ない「SNSコンサルタント」が増えているという話を耳にする機会が増えたが、確かに私が顧問をしていた企業にいたコンサルタントは誰一人として「コンサル」が出来ていたものはおらず、例えばWEBページを綺麗に作るとか、定期的にアクセスデーターを送ってくるだけといった類の人間しかいなかったような気がする。

マーケティングを生業としている人間からすると、htmlやphp等のコードを理解して、それをwebページに実装出来る能力とHPから集客をする能力は別物である。

むしろ、コーディングを主な得意技としている人間にマーケティング視点を持った人間はほとんど存在しない。

LP、いわゆるランディングページの存在はそこから集客をしていくことが目的ではあるが、検索するとヒットするホームページがどれもこれも同じようなデザインで構成されていてマーケティング要素がほとんど皆無である。

SEOにおける一定条件と時間を経たものは上位には上がってきてはいるが、ほとんどは

有料の広告費を投入したもので上位を寡占して、比較的予算に余裕がある大手が膨大な広告費を投入しているだけで、実はマーケティング要素はそこには何もないということになる。

下手な鉄砲数打てば当たる理論でそれが成り立っているだけで、潜在ロスは相当なもので、企業側とクリエイター側がそもそも「マーケティング」を理解していないのだから

なんとも程度が低い状態で世の中の「お金」が回っていくことになる。

車に例えるなら「昔のアメ車」である。ガバガバとガソリンをぶち撒けながら走る車みたいなものであろう。

一方で登録者数300万人とかいるようなインフルエンサーにおいても実際何も知らないということがほとんどで、たまたまインフルエンサーとして有名にはなったが、実業は何もわからない人間だったことがわかり驚いたという話を聞いたことがある。

国際政治の議論においてもいわゆる「素人インフルエンサー」のような人間が沢山台頭しているおかげで言論空間は大いに荒れている。

出版にせよ、過去は出版能力がある人間、発信出来る人間というのは限られていたものだが、インターネットの発達のおかげで能力に関係なく発信が可能になったことで、役に立たない情報が随分と沢山増えたことが昨今における言論空間の乱れにつながっている。

先日、久々にリアルの友人とタイムラインで軽い討論をしたが、「プーチンは西側が腐敗していると言っている」といったファクトが皆無で、それ以上の議論をする気が失せるような内容の話が始まり、西側の経済制裁は有効ではなかったというが、ルーブルの価値がおよそ14分の1まで下落、ワグネルへの武器供与と支払いの遅れ等が重なり、プリゴジンの乱が起きた一因であることを考えると経済制裁が有効であったわかりやすいケースであると思うのだが、それ以上議論を引っ張るのも面倒くさかった為、返信すらしていない状態である。

経済制裁の成功は「何を持ってして成功」というのかといった基準の問題もある。

ロシア国民が貧困と寒さに震え苦しめば経済制裁は成功と言えるのか、もしくはプーチン政権が瓦解した瞬間を持って成功と言えるのか基準は定かではないし、面倒くさいので確認するつもりもない。一般的な視点で見れば西側が腐敗しているなら、ロシアはより一層腐敗していることになるだろうし、腐敗の基準すら明確ではないのだから議論にすらならない。

そんなことよりも今、私が担当しているクライアントの事業立ち上げで忙しくて正直、その手の議論はどうでもいいし、金にもならないことに時間を使いたくもないし、次から次へと持ち込まれる案件を処理することで頭が痛い状態である。

よって、素人インフルエンサー如きに惑わされる種類の人間を相手にすること自体が時間の無駄であるということで、この話の締めくくりとしたい。