ディープステートについて語られている書籍を数冊目を通した
感想だが、ディープステート以外の項目とロシア問題以外は比較的
まともな内容のものであった。
著者と書籍名は伏せて解説するが、著者のスタンスはあくまでも保守である。
日本の保守層の視点から2020年の米国選挙のあれこれについて綴られていたが
自身が主催していた世界情勢勉強会で語られていた内容と被る部分もあり、本筋はまともな議論が出来る人物であり、博識でそこそこ賢い人間なのだと思った。
著作の中で語れられている世界的事件の全てに「ディープステート」を紐づけて本書は
展開されていくのだが、真実か嘘かはさておき、やはり無理がある。
結果論ありきで無理矢理、そこにディープステートを当て込んでいるのがわかる。
読書家の勘、ここで勘という話は不適切かもしれないが、そもそもディープステートの存在を否定している私だが、文脈的に無理がある。
随分前に北海道のアイヌモシリ(アイヌ神話)研究者の著作を読んだが、どういう
調和を考えているのかわからないが、アイヌ神話の解説の後にギリシア神話でも同じような内容の話がありと余計な注釈が入っていたりする。
それが正しいかどうかを断言するならば検証する必要性はあるが、そこはこだわるつもりはないのでさておき、やはり「違和感」を覚えるのだ。
神話というものはどこか人間が納得する落とし所に落ち着かせることは無理がある。
なんだか意味がわからないのが「神話」である。
学者頭でロジックの帳尻合わせは何か、何か本質を歪めている感がある。
神話を綴ったシャーマンが何かしらの啓示を元にそれらを後世に残したのならば
ロジックを超えた何かがあると考えて触らない方が良いのではないかと個人的にはそう思うのだ。
話は横道に逸れたが、展開される出来事全てにメスを入れる以前に「贋作」であることがわかる。
税関職員が偽ブランド品を見定める鑑識眼の養成方法を聞いたことがあるが
ただひたすら本物を見せられるそうだ。
ひたすら本物を見ていれば、精巧に作られたコピー品もすぐにわかるらしい。
恐らくそこには本物ならではの制作工程における職人の「魂」が入っているのかは
謎であるが見て触ったらすぐに偽物がわかるとのことだった。
自分に鑑識眼があるかどうかは定かではないが、同様にディープステートについて
書き綴られている書籍を読むと真実からかけ離れている感を覚える。
真実の情報に触れていると荒唐無稽な話は聞いた瞬間に全て嘘であることがわかる。
順序だってそれを説明すると時間はかかるが、結論から先にきて理由がくる感じである。
感じた違和感の理由を探す為に原因を探す作業を行うことがある。
人間関係も同様だが、何故か違和感を覚えることがあり、その理由について探すことがある。
話が長くなるのでこれぐらいで治めることにするが、私が手に取ったディープステートについて書かれている本の内容そのものは保守で皇室の重要性について書かれている為
悪くはない。ディープステート、ロシアの部分は除いてだが、しかし書籍そのものは
内容に応じた「邪気」に塗れている感がある。邪気は測定できないし計量化出来ないのだから繰り返しそれを主張すれば「スピリチュアルか」と馬鹿にされそうだが
純粋に書き綴られた書籍であれば、中国古典の名著のような「オーラ」がそこにあるはずだが、残念ながら感じる印象は邪気紊乱する淫祠邪教の焚書となんら変わらない雰囲気があり、後味も最悪そのものであった。
個人的に書籍は内容よりも発する「気」の方が大事であるような気がする。
#ディープステート #親露派 #陰謀論 #陰謀説 #ディープステートという嘘