カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung、1875年7月26日 - 1961年6月6日)は、スイスの精神科医・心理学者。ブロイラーに師事し深層心理について研究、分析心理学(ユング心理学)を創始した。
重たい話しばかりもあれなので、軽い話題を
今回はしたいと思う。
人間の意識は深層心理の奥底にある一つの巨大なプールでつながっているとユングは唱えていたが、それを実感する出来事があった。
知り合ってから一年以上経つ、仕事の関係者に外見はそこそこ可愛らしいが、性格がキツくて苦手な女性がいた。
通常は一年も経てば仲良くなるはずであったが、とにかくギクシャクするのである。
別段、お互いに恋心があるわけでもない。
だから過剰に意識する必要もないのだが、自分が心中でいつも考えていたことは「あれだけ可愛いければ、大人気が出そうだけど、あの態度じゃあなぁ」といった心のぼやきがあった。
ある時に、精神世界に没入したくなった際に
陽明学や禅宗の本を開き、集中して読み耽っていた際に、心中の騒がしさを消すことで何か変わるのではないか?と考え始めてからは
只今に生きる、ではないがとにかくマイナス的な感情の浮き沈みに支配されないように四六時中、注意するようになった。
ネガティブな思考に支配されそうになったら
頭を切り替える、とにかく余計なことは考えないといったシンプルなやり方で日々過ごしていると、周りの雰囲気がどんどん変わっていき、以前に感じていたマイナスな何かが随分と消えて、精神的なボルテージの低下により体力を失うことがなくなったのだ。
悟りとは考え方の工夫であると聞いたことがあるが、余計な精神の波を起こさずに心の中で騒がしく何かを話す自分の口を閉ざすことでフラットな精神状態になる。
ポジティブ馬鹿は此方の事情を全く考えずに前向きを押し付けてくるから厄介ではあるが、結論ネガティブな思考は正しくはないことは間違いがない。
話しが横道にそれたが、苦手だった女子が近くに来た時に素直に「可愛いな」と思うようにしたところ、ギクシャクした雰囲気は消えて、最近では笑顔で話しかけられる機会が増えて、以前では考えられなかったが、コーヒーをくれるようになった。
想念術は何はか白魔術的で好きではないが日々心中に想い描く率直的な好意の念はどうやら伝わるようである。
その視点で考えるとユングが言うように人間同士は深層心理の深いプールでつながっているという話しはあながち間違いではないような気がするのだ。
#ユング