随分昔の話だが、題名も出てこないが確か岩波新書から出ていた毛沢東の伝記か何かだが、内容は毛沢東と紅衛兵賛美が中心に語られた内容で、一方で蒋介石率いる国民党軍に対するパッシングに彩られていた記憶がある。
なんでも紅衛兵は品行方正で軍規遵守の凄い軍隊であるとかなんとかだが、この書籍を読んだ時は確か二十歳そこそこで、左翼も右翼も今程理解していなかった時代のことではあるが、「共産党宣言」や「人間マルクス」といった書籍は普通に目を通してはいた。
サイマル出版「毛沢東の読書生活」だが、毛沢東の膨大なる蔵書と共に生活する日常が描かれており、共産主義には全く共感は覚えなかったが、その学ぶ姿勢とライフスタイルには深く共感を覚えていたりした。
また、何処かの左翼が書いた「朝鮮半年有事は有り得るか?」みたいな内容の本も読んだか、インテリジェンスの素養がなくても「ダメな本」であることがわかった。
元々、中国古典等の格調が高い古典ばかり読んでいたので、手に持った瞬間になんとなくわかるものである。本から放たれるオーラの一種なのかも知れないが、私は喰わず嫌いで物はなるべく話さないようにしてるので陰謀論者が綴った書籍も一応は開くが内容があまりにも酷い。
まるで、何処かの適当な占い師が書いたような
雰囲気で、あの占いサイトに興味本位で登録したら、色々変なメールが来るがあの雰囲気である。
あれに即発される人間を多数散見するが、Z世代ではなくプチ団塊世代移行に意外と多いのだが、バブル景気の余徳で成り立っていた、ある意味でへなちょこな経済環境が恐らくは簡単に思考停止の萌芽を植え付けてしまったのか、一種の呪縛のように彼らの思考を縛りつけているようだ。
終身雇用制の賛否はあれど、不景気になるとマイナス面がクローズアップされてくるようだ。
どの時代も常に刃を研いでおかなければ、いつの間にか疎んじられる存在に陥る可能性がある。
読書はその可能性を遠ざける一つの効用があると個人的には思っている。