K・リテラシー

ジャーナリストKANAME EIGHTの8つの視点から持論を展開。

【犯罪】一度騙されかけたことのある特殊詐欺について語る。

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ルフィ事件は手間のかかる特殊詐欺をショートカットして「叩き」強盗にシフトチェンジすることでロスを削減するといった荒々しいやり方が裏目に出てお縄頂戴になった感がある。

その特殊詐欺事件だが手の込んだ物が多く様々なドラマ設定がある。

実は自分も危うく特殊詐欺の餌食になりかけたことがある。

内容を詳しく話すと「70代の老人で海外に今は在住しており、自分は身寄りもなく末期癌により余命いくばくもない為、残された資産を慈善団体に寄付するか、財団を立ち上げて欲しい」という種類のもので、いきなりこういった話しを切り出されたら、頭から騙されていることがわかるが、Facebookで一度、友達申請が来て何気ない会話が数日続いた場合、置かれている状況によっては騙される確率が上がる。

 

まず、自分の傾向として還暦を越えた老人からは非常に好かれる場合が多く、件の特殊詐欺の人物設定も末期癌に侵された70代の女性という内容であった。

数年前に末期癌の歳が離れた先輩を看取ったことがあり、様々な身辺整理に奔走していたことがある。

また、出身地が自分が現在住んでる場所に近かったこと、日々何かと感謝の言葉があり、好感を抱いていた前提があると警戒の壁をいつの間にかすり抜けて来られてしまう。

 

ある日突然に余命が一ヶ月もないと告白することで、此方の思考を狭めて、判断力を奪うのだが、自分を正直者と讃えていたが、正直物であるが故に本気で同情してしまうことになった。

 

遺産を引き継いで、慈善事業の立ち上げと言っていたが、税金の問題、届く遺産は現金なのか

金融資産なのかという問題もある。

下手を打てばいきなり国税のお世話になる危険性があり頭を悩ませていたのだが、余命がない相手にあれこれ言う気にも慣れず、淡々と進めていたところで、海外の貸金庫を管理する会社から連絡のメールが入った時点で、明暗が別れることがわかった。

それはオーストリアの航空便を使うことで費用が50万円かかるというものだった。

管理会社からのメールはすぐに転送して欲しいという話しだったので、すぐに転送すると「内容は理解出来ますか?」と来たので、高額の運送費がかかりますね、と素っ気なく返信をした。

この時点で洗脳が解けて、国際詐欺であることを確信する事になったのだ。

基本的に詐欺案件に騙されることはほとんどない理由はこちらから出金する案件については100%弾くことにしているからである。

 

だが、途中迄騙されることは多かれ少なかれある事で自分がある意味でマヌケな正直者であることを認識させられた事件であった。

#特殊詐欺 #ルフィ