K・リテラシー

ジャーナリストKANAME EIGHTの8つの視点から持論を展開。

あるマルチに纏わる不思議な話

f:id:kanameeight:20230507153412j:image

コロナ前はマルチや投資系の誘いが頻繁であったが、最近はめっきり聞かなくなった。

怪しげなビジネスに誘ってくるような人間関係とも疎遠になったこともある。

本日はその関連で起きた不思議な出来事をお話ししたいと思う。

現在、次から次へと生まれては消える新興のマルチ商法だが、マルチで勝ち続けている人間の大前提として、マルチ黎明期に大規模な自分のグループを作っていることが条件の一つになる。

新しいマルチにグループ毎、異動してビジネスの寿命が来ると、また再び他のマルチに移っていくことを何度も繰り返していくことで、利益を得るというやり方である。

ある、マルチ成功者のマダムからやがて、謎めいた旅行系のマルチに誘われたことがあり、これについて強力にプッシュされたが、初期投資の三万円、月会費の12000円が当時の自分には割高に感じた。

ちなみに月会費は5人か6人の新規会員を勧誘すれば無料で、格安でクルーズ旅行を楽しめるといった内容ではあったが、そもそもクルーズ客船には全く興味がなく、当時のいわゆる「ハイピン」と呼ばれる人種の生き方が嫌いだったこともある。

旅行しながら稼ぐみたいな触れ込みではあったが、確かに時間と場所に拘束されて所得を得る不自由さと比較すれば、最適な生活のように思えなくもないが、一般的な仕事に従事することは無意味ではないが、マルチ信奉者は何か地道に働く人間を軽視している部分がある。

これについては個々人の選択であるのだから、まぁ自由と言えば自由であろう。

当時は自分が経営する店のやりくりで悪戦苦闘していた時期でもあり、なんやかんやでとりあえずは登録しようかと思ったところで、何故か壁にかけてあった装飾品が次から次へと落下して破損。

極めつけは開けていた窓から強風が差し込み、店内にあった黒板が吹き飛ばされたことで、何か嫌な予感を感じて、これも何かのお告げと考えて、くだんのマダムには断りの連絡を入れたが、ビジネスを否定したことの罵りはそれは酷いもので、「思考が違う」と迄言われたものである。

果たせるかな、その数ヶ月後にコロナ禍が世界を襲い、クルーズ客船で格安に旅行が出来るのが売りであったくだんのビジネスの行方は確認はしていないが、ハイピンと呼ばれる連中が次々と他のマルチへ移った様を見れば海外渡航が制限された状況では崩壊したことは想像に堅くない。

#アムウェイ

#マルチ