K・リテラシー

ジャーナリストKANAME EIGHTの8つの視点から持論を展開。

【国際政治】所詮は公務員と言われてしまう元自衛隊員について思うこと。

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著名な元自衛隊員が、第二次世界大戦時における日本の真珠湾攻撃を例に出して、第二次世界大戦開戦の要因をこれに求めるなら、日本が悪になるが、真珠湾攻撃に至る原因が別にあった場合、解釈が変わる等の発言をツイッター上でしており、ロシアのウクライナ侵攻においても同様でその背景追求によっては結論が変わることがあるが、背景が報道されることはないと言った話しで締め括っていたが、案の定、米国陰謀論者が嬉々として、ウクライナ侵攻の原因論についてのリプライが殺到していた。

 

確かに日本を例に出せば、ハルノート及び暗号翻訳ミス等、角度を変えれば原因論といったものは多数存在はするものの、現在進行形で行われている「戦争犯罪」について、犯罪に至る原因論について、現役ではないにせよ国防に従事していた人間がする発言という意味では不用意極まりないのではないのか。

善悪二元論で物事を判断しない方がいいことは背景要因が不明瞭でない場合はわからなくもないが、現在進行形の戦争犯罪において「原因論」を発信するのは何処歪んでいるとしか思えず、北方領土におけるロシアの軍事演習が行われている様を見ればロシアによる北海道南下の可能性は否めないのは縦割り社会の人間であれ、わからないわけがない。

現役から退き、良質な情報が入らなくなった人間も見たことはあるが、10年以上前の情報を現在進行形で語る様を見た時に思ったことは、仮に防衛の現場でそこそこの地位に至ったにせよ、公務員といった、予算と労働環境、及びエビデンス主義が中心の現場では、組織を超えた人間個人の「魅力」が発揮されないのか、退役してしまえば、物事を判断する感覚や良識が消えて断絶されてしまうようである。

現在進行形の問題について、原因論を語ることはレイプされた女性に対して、そんな服装で歩いているからだ!と言った不適切極まりない暴言を投げかける人間がいたりするが、それとほぼ変わらない不用意な発言を退役したとはいえかつては防衛に関わっていた矜持をいつまでも忘れないでいただきたいと思う次第である。

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