K・リテラシー

ジャーナリストKANAME EIGHTの8つの視点から持論を展開。

【超訳陰謀論】何故スペツナズは全滅したのか?

今回は超訳と銘打った、陰謀論について語りたいと思う。

超訳と銘打った背景には一般的な陰謀論とは違うという部分と、陰謀は存在はするがネット界隈で流布される種類のものは陰謀とは言わず「サブカルチャー」の領域にカテゴライズされる為、それらとは一線を画するという意味合いを含ませた前提で持論を展開しようと思う。

ロシアによる特別軍事作戦を騙った「ウクライナ侵攻」の冒頭と表現しても差し支えがない侵攻開始当初に米国PMCのブラックウォーターに

スペツナズが壊滅させられたという情報が主要メディアを流れた記憶がある。

(プレジデントオンラインより抜粋)

無謀な作戦の犠牲になったロシアの特殊部隊

ロシアの特殊部隊「スペツナズ」が、ウクライナ侵攻後の1年間でほぼ壊滅状態に追い込まれている。

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ワシントン・ポスト紙はインターネット上に流出した米国防総省の機密文書をもとに、旅団によっては兵員の90~95%が失われたと報じている。2022年夏にウクライナから帰還した5つのスペツナズ旅団は、「1旅団を除くすべてが大きな損失を被っている」ことが判明したという。

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スペツナズはロシアの特殊部隊の総称だ。なかには暗殺など秘匿性の高い任務を担う部隊もある。要員の育成に少なくとも4年間のトレーニングが必要とされており、プーチン大統領や軍部にとって再建への道は険しい。

ワシントン・ポスト紙によると機密文書は、スペツナズ第346旅団は兵士900人中775人が死傷し、「旅団全体をほぼ失った」状態にあると分析している。こうした「驚異的な死傷者数」により、ウクライナ以外の地域でもロシア軍の活動レベルが低下する可能性があると文書は指摘する。

国防総省の流出文書は、本来高度な訓練を受けているスペツナズが大きな打撃を被った原因は、ロシア司令官らの無謀な作戦にあると指摘している。ウクライナ侵攻を加速したいあまり、高難度のミッションに投じるべき高スキルの人材を前線に放り込み、こうした専門部隊が「格好の餌食」になる状況を自ら招いたようだ。

東部ドンバス地方から生還できたのは7人に1人だけ

軍事・防衛産業関連のニュースサイトである米タスク&パーパスは、スペツナズは「ロシア連邦が擁する最高のエリート部隊」であるとしたうえで、こうした部隊が「ウクライナで破壊されつつある」と報じている。流出文書の内容を取り上げ、スペツナズウクライナの地で「全滅しつつある」とする内容だ。

スペツナズの戦闘員は昨年来、マリウポリやヴュレダルの街、そして東部ドンバス地方の作戦に投入されてきた。ところが同文書によると、スペツナズ第346旅団は900人のコマンドー(特別奇襲隊員)が所属していたところ、戦闘から帰還したのは125人だけだったという。7人に1人に満たない。

ワシントン・ポスト紙も流出文書を分析し、スペツナズが「大量の死者とけが人に苛まれている」と指摘する。ロシアの複数のスペツナズ部隊がウクライナ侵攻で「完全に破壊された」とし、プーチン政権はその再建に数年単位の歳月を要するとの見方を示している。

記事によると一連の流出文書には、例えばロシア南部の第22スペツナズ旅団が使用する基地について、侵攻の前後を写した衛星写真が含まれていた。侵攻数カ月前の2021年11月と、その1年後に撮影されたものだ。

衛星写真で明らかになった“全滅”の実態前者には「ひしめく車両で賑わう車両保管所」が写っていた。一方、ウクライナからの帰還後にあたる後者では、参戦前に保有していたティグル小型戦術車両の数が半分以下に減っていた。こうした情報をもとに米当局は、車両が「極度の枯渇状態」にあると結論付けたという。

兵員の損耗はさらに激しいようだ。ワシントン・ポスト紙によると流出文書は、この第22旅団を含む3つのスペツナズ旅団について、兵員の90~95%が死傷したと分析している。「全滅しつつある」との表現も、あながち誇張ではないようだ。

(抜粋終了)

スペツナズ壊滅の情報を聞いた当時は米国の民間軍事会社スペツナズを比較した場合、実戦における練度の違いでもあり、訓練はされてはいるが、退役軍人の集団とはいえ、老練された戦闘力の下では特殊部隊とはいえ、後塵を配するものなのかと思ったものである。

考え方は大雑把に分けて、三通りにわかれる

一つは元々、短期間でウクライナ無血開城させるが如く、侵略及び併合を終わらせる目的でスペツナズを前線に投入した説。

もう一つは、そもそもがウクライナの戦力を見誤っていた為、ドクトリンそのものに欠陥があり、貴重な戦力を喪失してしまった説。

もう一つは陰謀論的解釈になるが、冒頭のウクライナ戦力を見誤った段階か、その前かは明らかではないが、正確な情報を与えずに結果的にスペツナズを壊滅させる意図がプーチンに最初からあった説である。

特殊部隊の性質として、素人目でもわかる話しだが、最前線で消耗戦が生じる可能性がある場所にそもそも初期から投入されるものか?という部分で、忍者が合戦の先頭にいないことを想像すればわかりやすいはずだが、特殊部隊の動きはどちらかといえば、局所的に隠密のような雰囲気でピンポイントで破壊工作を行うのが主であり、最前線でバチバチ戦うことに違和感を覚えたことが、プーチンによるスペツナズ壊滅の陰謀論を持ち出した要因である。

ウクライナ侵攻前から、スペツナズプーチン支配下で理想的な管理がされていたのか、いつ最強と言われるスペツナズの矛先が自らに向けられるかわからない状況下であれば、例えばウクライナ侵攻を始めたタイミングでスペツナズ反戦運動よりであった場合、暗殺される可能性があり、実は臆病者と揶揄されているプーチンが先手を打って壊滅させた可能性があるのではないか。

ロシアの情報が日本にはあまり流れ出てはこない現状もあり、不可思議なプーチンファンが生まれているような状態ではあるが、独裁国家の首領はいつでも寝首を掻かれてもおかしくない状況下にあることを考えれば、スペツナズ壊滅の背景にプーチンによる陰謀があったのではないかと訝し気に思うのである

#ウクライナ侵攻

#陰謀論