K・リテラシー

ジャーナリストKANAME EIGHTの8つの視点から持論を展開。

【ビジネス】努力家に見える馬鹿について

ある仕事の関係者が内臓系の病気で戦線を離脱した。

彼はその現場では一番の古参であり、言葉には出さないが自分が柱であることを自負していることは明らかではあったが、長年の功労者に対する会社側の扱いについては常時不満を抱いている様子だった。

くだんの彼がしばらく入院すると言うことで現場から消え、それは相当な負担になるかと思いきや、現場は恐ろしい程スムーズに回り、むし

いない方がいい事に気がつくことになった。

常々、他の仕事仲間は「あの人は仕事をしているようでしていない、ただちんたらしてるだけだ」と言っていたが、朝は人より1時間以上前から現場に来ていることは普通で、休憩時間も休まずに働き、不器用だがよく頑張る人だなと思ってはいた。

当人が入院で消え、仕事を整理すると色々と明らかになったが、定時に開始、休憩も普通に長くとっても仕事はいつもより早く終わることがわかり、では彼は一体何をしていたのだろうか?

古参の彼が全く休まないから、休憩も長くは入れず、膨大な片付けの山が残り結果的に帰りも遅くなる。

貢献しているようで、現場のブラック色を濃くしているのは一番頑張っていると自負している

人間であったことに驚きを覚えた。

日常から、経営者サイドの労務管理については愚痴をこぼしていたが実際は本人の問題で、周りの人間を不毛な長時間労働に巻き込んでいた事実が明らかになり、物事は慎重に観なければならないなと認識を改められた出来事であった。